賞状用紙が届いた。昨年、「小学一年生の部」をすべて筆書きし、あまりの面倒くささに泣きを見た。そこで今年は少しでも楽をしようと、「○○○生の部」と最初から印刷しておけばいいという画期的な(?)手法を思いつく。小学生でも中学生でも高校生でも対応できるじゃないか! これは勝ったも同然だ!
さっそく筆を執り、心地よい筆の滑りを楽しみながら一区切り。順調そのもの。ふと作品を見直すと、そこには堂々とした文字が並んでいた。
「小学一生の部」
「?」……「年」が、ない。
一瞬で血の気が引いた。「小学一年生」ではなく「小学一生」――まるで一生小学生のまま抜け出せない呪いの賞状になってしまった。
予備の用紙では到底足りない。「間違えたので印刷しなおしてください」とも言いにくい。ならば、自分でやるしかない。明日、新しい賞状用紙を買い、本文を印刷し直し、再び筆を執ることに決めた。
だが、一つだけ確信した。「○○○生の部」と楽をしようと本文の印刷原稿を書いたときに、スケベ根性を出したことが今回の悲劇の幕開けだったのだ。最近このような考えられないミスが多い。
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