2025年2月2日日曜日

彩るー楽哉

 秋田県書道連盟新春小品書展が1月30日から2月2日まで、秋田市の秋田魁新聞社1階の「さきがけホール」で開催されており、これに出品しています。出品作品は半紙に書いた「楽哉」。新しい一年が喜びに満ちたものになるよう願いを込め、この字を選びました。
 もともと私は王鐸や張瑞図など、明清時代の行草を主に取り組んでいましたが、最近は篆書の造形の面白さにも魅力を感じています。そんな中、先日開催された書道パフォーマンスグランプリ決勝大会では、本庄東高校が優勝。その紙面は従来のカラフルなものではなく白黒で構成されておりその発想に驚きました。パフォーマンス書道といえば色彩を用いた演出が主流ですが、今回のように「常識を覆す」構成にびっくりしました。
 それならば逆に、白黒の書道作品に色を添えたら、新年らしい希望を表現できるのでは? そう考え作品に彩りを加えました。より楽しい「楽」にするために。
「えっ、なんで青と黄と赤なの?」
「うん、それしか手元になかったんだよね!」
 偶然の色選びもまた、楽しさの一部。新春らしい晴れやかな気持ちが伝わるよう、筆を運びました。今年も、書の探求を続けながら、新たな表現に挑戦していきたいと思います。




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