【写と書の美のり展作品紹介 書道⑧】 一陽来復 半紙
紙面いっぱいに落書を配置し、文字の造形が生み出す面白さを追求しました。中央の朱印をアクセントとして、新たな春を迎える喜びを表現しています。
【写と書の美のり展作品紹介 書道⑤】 花の憂ひ(小野小町の和歌) 半切
「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」
平安朝の仮名書の優美な表現を意識し、仮名を生かした調和体で制作しました。花の色の移ろいに自身の姿を重ねた、小野小町の繊細な心情を表現しています。
「写と書の美のり展」は昨日をもちまして、無事に会期を終えることができました。
ご来場くださった皆様、SNSをご覧くださった皆様、そして開催にあたりご協力くださった皆様に、心より感謝申し上げます。今年初めて本格的に写真に取り組み、書と写真を組み合わせた展示という新しい挑戦でした。不安もありましたが、多くの温かいご感想や励ましのお言葉をいただき、大きな力となりました。この展覧会で得た学びや出会いを大切にしながら、これからも「写」と「書」、それぞれの表現を深めてまいります。
本当にありがとうございました。
【秋田の書展】出品作品 「破天荒」
多聞闕疑
「秋田の書展」出品作品です。「多聞闕疑」とは『論語』の「多くの情報を集めても、疑わしいことは慎重に見極める姿勢が大切」だと教えています。
その思いを表現するため、作品は新聞紙風包装紙を素材として制作しました。私たちは多くの出来事を新聞から知ります。ただし、実際の新聞では記事を読んでしまい、文字そのものに視線が向かいにくくなります。そこで、あえて読みにくい外国語の新聞紙風包装紙を用い、情報の存在を感じさせながらも、作品の主役である「破天荒」の文字に集中できるよう工夫しました。
文字の意味だけでなく、素材そのものにも作品の思想を込めた一作です。
◇秋田の書展 令和8年7月11日(土)〜13日(月) 秋田市:アトリオン3階
【写と書の美のり展作品紹介 書道④】 菊を摘む 半切
「採菊東籬下 悠然見南山 菊の香にふと顔をあげれば南の山はもう夕色だった」
大字と細字の調和によって、詩の広がりを表現しました。自然の中に生きる陶淵明の穏やかな心を感じていただければ幸いです。
【写と書の美のり展作品紹介 書道③】 蘭の香(半切1/2)
芝蘭之室 善き人と共にいれば芝蘭の部屋に入ったように自然と香りが身につく
中央の「芝蘭之室」を隷書で大きく表現し、両脇に孔子家語の言葉を配しました。良き人と共に生きることで、自らも磨かれていくという教えを書きました。
【写と書の美のり展作品紹介 写真②】残り火
ションバーギア グラキリス
柔らかな光に包まれた淡黄の花を主題に、前後をぼかして奥行きを表現しました。静かに浮かび上がる一輪から、春のぬくもりとやさしい息づかいを感じていただければ幸いです。
【写と書の美のり展作品紹介 書道②】 咲き急ぐ
「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」
平安朝の古典仮名を手本とし、流麗で優雅な線を意識して表現しました。言葉の持つ儚さと余情が伝わる用に制作しました。
花のいの(能)ちは(八)み(身)し(新)か(可)くて(伝)く(具)る(流)しき(起)ことの(能)み(三)多か(可)りき(支)
【写と書の美のり展作品紹介 書道①】花筏 八つ切り
「船頭の唄やゆらゆら花筏」
大曲高校の卒業生で、俳句に取り組んでいる先輩の入選句を題材にした作品です。
「ゆらゆら」という言葉から発想を広げ、行の流れに変化をつけることで、花筏が春の川面をゆったりと漂う情景を表現しました。
今年の初めから写真の魅力に惹かれ、日々カメラを手に作品づくりに取り組んできました。本展では、洋ランフェスティバルで撮影した写真と、「花」をテーマに制作した書道作品を展示しています。言葉と写真、それぞれの表現が響き合う空間を目指した作品展です。
昨日より「写と書の美のり展」が始まりました。会場へお越しくださった皆様、ありがとうございました。
今回の展示では、秋田県立農業科学館「洋ランフェスティバル」で撮影した花の写真と、「花」をテーマにした詩文や俳句などを揮毫した書作品を並べています。
写真と書、それぞれ異なる表現ですが、互いに響き合い、花の美しさや言葉の余韻を感じていただければ幸いです。
会期中、お近くへお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。