2025年4月8日火曜日

書は学校の顔になる

人が書いた文字には、ただの言葉を超えたエネルギーが宿る。

私が全身全霊で揮毫した「入学式」の立て看板。その前には、新入生と保護者が長蛇の列をつくり、まるで神聖な儀式に臨むように、一人また一人とカメラの前に立っていく。


看板に記したのは、縦に力強く配置した「入学式」の三文字。ただの三文字ではない。主役としての風格を放ち、周囲の空間には今年の校名と年度を潔く刻む。“使い回し”なんて妥協はしない。その年、その瞬間の輝きに応えるためにすべては毎年勝負。この構成にたどり着くまで、何年も試行錯誤を繰り返し何度も筆をとってはにらみ、悩み抜いた。だがその果てに生まれた一枚。


秋田県内で毛筆での立て看板を用意できる学校は、ほんの一握り。だが、ここまで“魂”を込めて書く者がいるのは、間違いなくただ一校大曲高校うちだけだ。

#竹村天祐#大曲高校#大曲高校書道部#青麻会#大東文化大学



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