大曲高校書道部では入学のお祝いメッセージを、入学式当日に書道室の窓や保護者控室、来賓控室に掲示しました。これは、道路を行き交う皆さまや来校された保護者・ご来賓の方々に向けた、心からの歓迎のことばです。やはり、人の手で書かれた文字には力があります。印刷物や無機質な掲示ではなく、「人の思い」が宿る筆文字を届けたいという思いで取り組んでいます。さらに、入学式の式場に隣接する体育館には、新入生を迎える巨大な作品も掲げました。
また、これらの取り組みは書道部にとって“大きな文字を書く”という貴重な稽古の場でもあります。日々の練習では味わえないなかなか取り組むことのできない大きい紙での表現、空間の広がり、そして人目に触れる緊張感――すべてが実戦そのものです。
「習うより慣れろ」とはよく言ったもので、実際に筆を持ちからだ全体で書く経験のなかにこそ学びがあります。卒業式でも同じような取組をしましたが、それを自己評価しながらうまく書けるかよりも、その反省を活かしてまずは書いてみること。失敗も成功も、すべてが力となって蓄積されていきます。
そうして私たちは、筆に宿る力を少しずつ、自分のものにしていきます。
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