書道部なのに、いや、書道部だからこそと言うべきか——情けない話だが、卒業証書の揮毫シーズンが始まったあたりから、右肘がやけに痛い。以前、野球部の部長をしていた頃にも同じようなことがあった。ノックを打ちまくっていたら肘が悲鳴を上げて、整骨院に駆け込んだ。先生はにこにこしながら一言、「野球部だけど、テニス肘ですね」。
あれから何年も経って、今回は書道部。ノックのかわりに筆を振り続け、書いた卒業証書はたったの四、五百枚。それなのに、病院で言われたのはやっぱり「テニス肘ですね」。
ラケットもバットも持たず、筆一本でテニス肘。同じ姿勢で延々と書き続けただけでこうなるとは……もしかして、これが“加齢”というやつか。まさか、テニス肘が人生二度目になるとは思わなかった。
#竹村天祐#大曲高校#大曲高校書道部#青麻会#大東文化大学
0 件のコメント:
コメントを投稿