2020年1月27日月曜日

書道連盟研修会横看板と演題

 日頃より校内外の看板や演題は書くようにしています。横手城南高校の校訓を揮毫する時に、普段から看板などで大きな字を稽古していたことが助けになりました。普段はなかなか大きな字の稽古はできないので、いろいろな機会を捉えて経験を積んでいます。

 秋田県書道連盟研修会の横看板と演題を書きました。この前パフォーマンス用にAmazonで買った880円の筆で書きました。
▲横看板

▲あまりにも標準的に書いているので面白みがない。

▲演題でちょっと遊んでしまった

▲会場での設置した様子

▲面白味のない横看板

▲演題はちょっといいかも

▲新年会が終わって乗ったこまち。誰もいない。

2020年1月19日日曜日

酔っ払った金農

 毎年、秋田県立武道館を会場に県内から多くの方が参加した新春書初めは、県立武道館の改修工事のため今年は展覧会のみの開催となりました。主催は秋田県書道連盟で、私はそこで研修部長で常任理事なので八つ切り作品を出品しました。

 作品のテーマは「酔っ払った金農」です。金農といっても甲子園旋風を巻き起こした金足農業高校の金農(かなのう)ではなく、中国の清の書家である「金農(きんのう)」です。号は冬心です。

 金農の作品はとても特徴的で、横画が極端に太く縦画をシャープに書いている作品があります。このような感じですね。



 王羲之の蘭亭序など歴史に残る名品の中には、飲酒後に調子よく書いたものがあります。きちんと整った金農の特徴的な隷書ですが、飲んで調子こいて書いたらどんな風かなと、飲んでいない”しらふ”ですがそれをコンセプトにして作品を書いてみました。

▲完成品

 なんせ酔っ払っている金農なのであえて中心をはずし、場外にでても何のその。なんせ酔っ払っているので、妙な既成観念を捨てて自由気ままに書いてみました、なんせ酔っ払っているので。

 もう少し、墨を乗せればよかったと思いました。

▲プロトタイプ

 自由気ままに書きましたが、プロトタイプは下が余ってしまい、それは「ちょっと」しっくりこなかったのでそこは書き直しましたとさ。

▲この筆で書きました。細そーい超長鋒の筆

 犬は太く堅い毛なので弾力があります。ほそ~い超長鋒の筆に、やや淡墨をあわせました。紙は薄めの台湾系の紙です。


▲印の下にはQRコードを印風に

 展覧会の作品にはキャプション(作品につける名札)に釈文などを書きます。最近の私はこのキャプションにこのブログのQRコードを掲載し、そのブログには出品作品の制作過程や制作意図などを書いています。しかし、今回の展覧会にはキャプションがつかないので作品解説のためにこのブログへと誘導するために、このブログにQRコードを印のように貼ってみました。

 これに気がついてどれくらいの方が見てくださるかわかりませんが、QRコード風印は割と作品に溶け込んでいます。おもしろい試みだと思うのですがねぇ。

 「天」と自署した下に、ひょうたん型枠に「祐」の印を押してあわせて「天祐」にしました。