2018年5月28日月曜日

手本は書く派

 高校1年生の芸術科書道では、基本点画の学習を終えて楷書の臨書に入っています。本校で使用しているのは光村図書の教科書です。
▲使用しいる教科書

 楷書では唐の四大家の学習をしています。孔子廟堂碑、九成宮醴泉銘、雁塔聖教序、顔氏家廟碑の古典から好きな書風の古典を選び、さらにその中から好きな連続する2文字を選ぎ臨書をします。

▲孔子廟堂碑
▲九成宮醴泉銘
▲雁塔聖教序
▲顔氏家廟碑
 
 最初の時間に作品を提出し、それを見て参考手本を書きました。
▲九成宮醴泉銘の参考手本
 一枚本文を書いたら必ず名前も書くことが「大曲高校芸術科書道鉄の掟」です。作品は本文と署名それに印でできています。

2018年5月21日月曜日

記念品と共に

 野球部部長をしている私ですが、そのため大曲球場でよく試合を行います。いろいろと球場の方にはお世話になっているので、名刺代わりに小さな作品を寄贈しました。そうしたら、なんと玄関ロビーの大曲工業高校の甲子園出場記念や、ギバちゃんの試合の記念品と共に飾っていただいております。この球場の先にあるものを書きました。「夢」
 ▲大曲工業高校甲子園出場記念品
 ▲玄関ロビー
▲私の作品「夢」左にあるのは先日なくなった鉄人衣笠さんのサイン
夢の奥にあるのは金田正一さんのサイン。前に置いていいんだべが。

今日は風信帖

 春季全県大会2日目を終えて、今日は2年生のお手本を書きます。席書大会の2年生の課題は風信帖の1通目と2通目です。

 風信帖は好きな古典なので、お手本を書くのにも力が入ります。2年生が好きな所を選べるように、人数よりもかなり多くの枚数を書きました。最近、どうもお手本の字が大きくなってきているような気がします。



野球からの書道へ

 東北地区春季高等学校野球秋田県大会が雨天のため順延になっていましたが、今日ようやく開幕しました。常任理事の私は初日だったので、どことなく緊張していたようで疲れました。

 試合後帰校して野球部の自主練習終了後今日は疲れたから帰ろうかなとも思いましたが、野球部は野球部、書道部は書道部の部員がいるので気合いを入れ直しました。その後学校に戻り、夏の席書大会のお手本を書きました。席書大会は課題が決まっており、1年生は孔子廟堂碑です。8名の部員がいるので、10枚以上書いてこの中から部員が好きな者を選びます。

 この学校の書道室には絶対座敷童的な何かがいます。お手本を書いているうちに、今までの私だったら表現できなかったようなことができるようになりました。この部屋では今まで加藤先生と西宮先生のご助言を得て、多くの書道部員がお互い切磋琢磨して来た部屋です。そんな想いが染みついています。

 孔子廟堂碑は一般的には「優雅」だとか「上品」などと評価されますが、私には「内に秘めた闘志」を感じます。九成宮醴泉銘より漲る情熱を感じます。穏やかな中に秘めた闘志を表現するのは思っていてもできません。しかし、行書や草書が得意な私にとって、楷書のお手本を10枚以上書くのはなかなか大変です。



2018年5月13日日曜日

一心不乱

 以前、大仙市(旧 仙北町)のふれあい体育館ロビーに作品を寄贈しました。そのころ、息子たちが剣道をしていたので、「一心不乱 よけいなことは考えない」と書きました。県南総体の柔道の試合の応援に行ったら、ロビーで見かけました。ガラスが反射してよく見えませんが・・・・。そして、その隣には「旧池田氏庭園」のポスターが貼ってありました。この題字も私が書いています。






2018年5月11日金曜日

欲望の限りで

 だいたい看板を書くときには縦が○メートル、横が○メートルとサイズが決まっています。横看板の場合は計算し尽くして、一字分は横は○センチ縦は○センチ、両端のあきが○センチとしてから書きます。立看板は多少ごまかしがききますが、横看板はそれができません。

 しかし、今回は横の長さの制限がなかったので、大きく書く字横長の字などへっへと欲望の赴くままに、本能の命ずるままに、書家の感覚で文字の特性に合わせて書きました。書き切った部分で紙を切りました。いつもよりすっきりしました。
※へっへど=自由に、伸び伸びとを意味する秋田弁。




横看板

横看板を書きました。横看板なので横が長くて、その割に字数が少ないとどうしても一字が横長のレイアウトになります。そのときには横長の字=隷書で書くときが多くなります。今回も隷書で書きました。意識的に細い線を入れてシャープに書きました。