2017年5月22日月曜日

払田の看板


 仙北町(現 秋田県大仙市)の払田。看板を書きました。私は実物大で原稿を書きたいと思いましたが、印刷屋さんの都合でA3に書いたものが大きくなりました。

2017年5月20日土曜日

責任重大


 秋田県書道連盟の総会が開かれ、私は研修部長になりました。2期目です。責任重大です。

わくわく


 仙北町(現 大仙市)の旧池田氏庭園の門前の田んぼからとれたお米からできたお酒です。そのラベルを書きました。

2017年5月12日金曜日

九成宮醴泉銘の転折

▲九成宮醴泉銘の転折

▲孔子廟堂碑の転折

 九成宮醴泉銘の転折部分に注目して、今月の条幅の課題である孔子廟堂碑と比較してみましょう。比較することでその特徴がわかると思います。

九成宮醴泉銘の横画

▲九成宮醴泉銘の横画

▲孔子廟堂碑の横画

 九成宮醴泉銘の横画の書き方を観察しましょう。ただ見るよりも今月の条幅の課題である「孔子廟堂碑」の横画比較するとその特徴がよくわかります。

 写真上は九成宮醴泉銘の横画で、下は孔子廟堂碑の横画です。次のことを比べてください。
①画の形(始筆の角度、直線か曲線か)
②太さ(同じ太さか、だんだん太くなるか)

紙が黒いのはなぜ



 この写真をみて「?」と思いませんでしたか。
 普通紙は白くて、墨で書いた文字は黒くありませんか。なぜ、これは白黒反転しているのでしょうか。黒い紙に白い墨で書いたから?

 これは拓本(たくほん)という方法で、石碑の字を写し取ったものです。石碑に紙を貼りその彫っている文字部分にしっかりと紙が食い込むように、上からブラシで打ち込みます。そこへ墨をつけた布で墨を打ち込みます。コインの上に紙をおいて鉛筆でなぞると、その模様を写し取ることができます。それと同じです。拓本は基本的に実物大なので、これを見やすく何文字かごとに切って本に仕立てたものもあります。

九成宮醴泉銘



 これが今月の書友の課題である「九成宮醴泉銘」です。「きゅうせいきゅうれいせんのめい」と読みます。教科書などのふりがなには「の」が入っていませんが、一般的には「きゅうせいきゅうれいせん"の”めい」と読み、略して「きゅうせいきゅう」といいます。中国の唐(とう)時代に、欧陽詢(おうようじゅん)が書きました。

 この写真を見て「このように書いてみたい」と思いませんか。どのように書いたらこのようにかけるのでしょうか。その表現原理を見いだすためにするのが臨書です。
 まず、よく観察をします。次にこれを手本にして半紙に4字書いてみます。これを臨書といいます。また、かいたその半紙の作品も臨書といいます。

知っておきたい書道用語

 高校で書道を学習するときに、「知っておきたい書道用語」があります。その中でも特に重要なのが次の3つです。

古典(こてん)   古人が書いた優れた筆跡。
臨書(りんしょ)  古典を手本として習うこと。また、その作品。
創作(そうさく)  自らの創意工夫による表現

◆古典
 みなさんは古典というと「源氏物語」や「枕草子」などを思い浮かべると思います。書道でいう「古典」は「古人が書いた優れた筆跡」のことです。古典と呼ぶには二つの条件があり、①今の人ではなく古人が書いたもの②その筆跡が優れていることです。

◆臨書
 その古典を手本として習うことを臨書といい、書いたその作品も臨書といいます。これからの書道での学習の基本です。

◆創作
 書道の究極的な目標です。自分の書風を確立していきます。