2025年1月5日日曜日

師の教え

  かつて亡くなった篆刻の師匠に、書道パフォーマンス用の印について相談した際、「大きな印は書き判にせよ」と教えをいただきました。その教えを守りこれまで印は書いて対応してきましたが、不都合が生じたため新たに印を作ることにしました。


 大曲高校書道部では私が入学する以前から木印が使われており、作者は不明ですがおそらく50年ほど使われ続けています。通常、書道作品に用いる印は石で作られることが多いのですが木印は珍しく、さらにそのデザインが洒落ています。

 一般的な書道部の印には「○○高校」「書道部」といった文字が刻まれることが多いですが、大曲高校の印面には「書道部」「恒」または「亘心」と彫られており、個性的で非常に気に入っています。

 今回作るのは書道パフォーマンス用の巨大な紙に押すための印です。印面は伝統の木印のそれを引き継ぎ、印を作るのにはどのような材料が適しているのか、まず材料選びから始める必要があります。スポンジ、木、ウレタンなど、さまざまな素材を検討しつつ、白文にするか朱文にするかも含め、試行錯誤を重ねることにしました。

▲とりあえず試してみた


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