さまざまな考え方があるとは思いますが、私は「お手本は書く派」です。大曲高校芸術科の書道Ⅰ「楷書の学習」で登場するのは、書の世界のスーパースターたち。孔子廟堂碑、九成宮醴泉銘、雁塔聖教序、顔氏家廟碑。“唐の四大家”が残した名だたる傑作群です。
その中から自分の「推し」を選んで、連続する2文字をピックアップして臨書。ここで大事なのが、“自分で選ぶ”ということ。与えられたものではなく、自分の目で「これだ」と見つける。だからこそ、「ちゃんと見る」。だから、観察力が育つんです。
高校入学後、初めて臨書に取り組む生徒たちは、戸惑うことも少なくありません。だから私は、毎回お手本を書きます。もちろん、生徒たちの学習を支援するため。でも、どちらかといえば自分の稽古のためです。臨書のたびに新たな発見があり、己の不勉強を恥じるばかり。書いて、学んで、また書く。筆を持つたび、時代と向き合い、自分とも向き合っています。
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