▲梅(全紙1/2)
【釈文】
微雲淡月迷千樹 流水空山見一枝 (高啓の詩より)
【作成意図】
アクリルのないパネルに貼ることにより、作品を遮るものがなく直接作品を見ることができる。その裸感が作品を身近なものとしてみることができるため、作品に親近感がわくのがねらいである。
4枚の紙の間隔はできるだけ狭くして、隣り合う文字と文字の響き合いを重視した。潤筆(墨をつけてにじませてかいたところ)の隣には渇筆(カスレを出した文字)を配置し、またその隣には潤筆にしてサンドイッチ状態で両者を引き立たせている。
印は増澤先生に彫っていただいた白文と朱文をセットにして押しました。やっぱりいいなあ。