2019年7月8日月曜日

追悼

書友同人展

作品解説「追悼」

▲追悼(全紙)


【釈文】

 わすれなぐさ

ながれきしのひともとは
みそらのいろのみづあさぎ
なみ ことごとく くちづけし
はた ことごとく わすれゆく

ヰルヘルム・アレントの詩

 今年、篆刻家の増澤土龍先生がなくなりました。大変お世話になっていました。そこで別れを悲しむ詩に、思い出の印を押しました。

 そして、この作品には増澤先生から彫っていただいた思い出の印を押しました。

【右の印】
「学古」

 古典は自分の作品のよりどころです。また、お世話になった故加藤先生がこの印を押している作品を拝見し、「これはいい言葉だ」とまねっこしました。増澤先生に一番最初に彫っていただいた印です。いつも好んでこの印を押しています。

【右から二番目の印】 
「天祐」

 上の印といっしょに増澤先生に一番最初に彫っていただいた印で、気合いの入れた作品に押しています。オーソドックスな作りですが、デザインが洒落ています。

【中央の印2顆】
「天祐」
【右】 
「ほれ」と増澤先生がくださった印。特に彫ってくださいとお願いもしていませんでしたが、お目にかかったときに頂戴しました。

【縁なし印の補刀】
 調和体作品に押したいなと、縁なし印を作ってみました。先生に見せたら「縁なしか」とおっしゃいながら補刀してくださいました。


【最後の印】
「天祐」
 一昨年、「調和体作品に押す印」と増澤先生にお願いして彫っていただきました。結局、先生から彫っていただいたのはこれが最後の印です。「また、こんどお願いしよう」と気楽に考えていましたが・・・・。もっとたくさんお願いしておけばよかった。

【最後の姓名印】
「竹村美範」
 増澤先生が彫ってくださった最後の姓名印。これで「姓名印と雅号印」をセットでおすことができます。


[参考]詩の解説

俳句でDiary ─ できるかな?

https://ameblo.jp/haiku-de-moemoe/entry-12154650387.html



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