一般漢字半紙段位課題「十七帖の断筆について」
学習用「三井本」十七帖
□断筆とは何か
断筆(だんぴつ)とは三井本にある用筆法で、画の転折部分でいったん筆を離し、そこよりわずかに位置を移して筆を入れ直し次の画を書く書き方を言います。
王羲之の十七帖の真跡はすでになく、今日残っていて書として優れ拓本として良好なものに「 三井本」、「上野本」と呼ばれているものがあります。同じ十七帖でも「三井本」と「上野本」の両者を比べてみると書風が異なり、文字の形なども違いがあります。
断筆は真跡にはなかったと思われます。断筆は『 十七帖』を学ぶ人のために運筆の様子がよくわかるようにと手を加えて石に彫り直したと考えられています。