書道部の書初め用の参考手本を書きました。私たちが出品準備をしている書初め展には、半切作品には課題の詩があります。書体等は任意なので、それを部員20人分書きます。表現を変えて20人分書くのはなかなか大変なことです。しかも、参考手本選択の幅を持たせようと、部員の倍近くの枚数を書きます。
人間、持ってはいけないと思いつつ、ついつい持ってしまうのが「先入観」です。書道部には小学生のころからバリバリと書写のお稽古をしてきた部員はいますが、高校から本格的に書道と取り組んでいる部員もいます。「書道歴が浅いから」という考えから、参考手本を平易な表現にしがちです。
ところが、高校生の柔軟さと上達は見事です。もっとも、書道部は毎日活動して相当な稽古量なので、あっという間に上達します。わざわざ表現に足かせをする必要はないのでリミッター解除です。ということで、参考手本は全部最初から難易度マックスです。そして、作品制作をしながらあわない表現方法があれば、その都度参考手本を書き直しておんりーわんの作品を目指します。