2024年9月23日月曜日

大曲農業高校太田分校の短歌を大曲高校書道部が書いてみた

 大曲高校書道部は新聞報道で大曲農業高校太田分校の1年生女子3名が全国高校生短歌大会(通称・短歌甲子園)の予選を突破し、盛岡市で行われる本大会に出場することを知りました。

 大曲高校書道部ではどの詩文を選び、どのように作品として表現するかは常に悩ましい問題です。さらに、近年では著作権への配慮も必要になっています。短歌は半切の紙で作品にする場合、字数が適切で書きやすいので大曲農業高校太田分校で作成された短歌を提供していただき、それを作品として展示することを企画しました。

 太田分校から提供された9首の短歌は、大曲高校書道部の部員9名がそれぞれ1首ずつ担当し書道作品に仕上げました。これらの作品は、JR大曲駅ハミングロードに今月いっぱい展示されています。

▲大農太田短歌×曲高書道部







2024年9月22日日曜日

竹村天祐書作展「本気モード全開の書道ガールズへ」

  竹村天祐書作展を開催しています。会場はJR大曲駅のハミングロードで、今月末まで開催中です。

「筆魂」

筆走るその手に夢を託して

白き紙上に刻む命の響き

ひと筆ひと筆に込める魂

君たちの情熱

筆魂

幾度の挑戦、幾多の挫折も

そのすべてが今を彩る力なり

本気モード全開の書道ガールズへ 天祐

全作品の写真はこちらです。





鈴木優花選手報告会での写真

 大曲高校同窓会青麻会の伊藤副会長より、9月7日に大仙市ドンパルで開催された鈴木優花選手のパリオリンピック報告会の様子の写真をいただきました。鈴木選手は中仙中から大曲高校へ進学し、本校を平成30年に卒業して大東文化大学を経て第一生命グループに所属しています。

 早速、校史室に展示しました。卒業生の活躍により、展示スペースも満杯になってきました。

▲早速展示




2024年9月21日土曜日

オータムフラワーフェスティバル

 大曲高校書道部は9月21日、秋田県立農業科学館で開催された「オータムフラワーフェスティバル」のオープニングにて、書道パフォーマンスを披露しました。農業科学館の職員の皆様は、この日のために入念な準備を整えてくださったものの、生憎の天候は昨夜からの雨模様。しかし、悪天候にもかかわらず書道部員のご家族の方々が足を運び私たちのパフォーマンスを応援しに来てくださいました。その温かい応援が、私たちの演技に一層の力を与えてくれました。

パフォーマンスでは、大字で「実りの秋」と書き、収穫の喜びを力強く表現しました。この書に込められた感謝の思いは、訪れた皆様に秋の豊かさと実りを感じていただけたことと思います。





大曲高校卒業生の活躍「若手監督が見た国際大会」

 台湾で開催された第13回U18アジア選手権で、高校日本代表のアシスタントコーチを務めたのは羽後高校の監督であり、大曲高校の卒業生です。彼は大曲高校が31年ぶりに夏の甲子園秋田県大会でベスト4に進出した際のキャプテンで、私は野球部部長でした。

 今回の経験を生かし次世代の選手たちの育成に今後のさらなる活躍が期待されます。

このことを伝える朝日新聞の記事はこちらです。


卒業生の活躍「若手監督が見た国際大会」

台湾で開催された第13U18アジア選手権で、高校日本代表のアシスタントコーチを務めたのは羽後高校の監督であり、大曲高校の卒業生です。彼は大曲高校が31年ぶりに夏の甲子園秋田県大会でベスト4に進出した際のキャプテンでした。

今回の経験を生かし次世代の選手たちの育成に今後のさらなる活躍が期待されます。

このことを伝える朝日新聞の記事はこちらです。

2024年9月18日水曜日

大曲支援学校との交流学習

 大曲支援学校との交流学習

 大曲高校書道部は9月18日、大曲支援学校との交流学習に参加し、心温まる時間を過ごしました。今回の交流では支援学校の文化祭に出品する作品を共に制作するという貴重な機会がありました。部員たちは書道の技術を活かしつつ大曲支援学校の生徒と協力し合い、互いの想いを形にしていきました。

 制作の際、紙の中央には支援学校の生徒が大きな文字を書き、その周りに大曲高校の生徒たちが短いフレーズを書き込み作品に華を添えました。書道部員たちは文字の力で作品全体に生命力を吹き込み、支援学校の生徒たちとの共同作業を通して絆が深まっていくのを感じました。

 支援学校の生徒たちはお手本を見ながら一筆一筆に心を込めて筆を運び、真剣な表情で取り組んでいました。また、書道部員たちも作品完成をサポートしました。共に創り上げた作品には、双方の努力と絆が込められており、その温かさが見る者の心に響くことでしょう。

 文化祭当日、この合作が展示される瞬間、双方にとって特別な思い出がまた一つ刻まれることでしょう。この交流学習を通して大曲高校書道部員は自らの技術だけでなく、心の交流の大切さを改めて学びました。

▲紙の中央に「心」

▲紙の中央に「結」






2024年9月15日日曜日

J2ブラウブリッツ秋田のクラブ創立15周年記念試合(対千葉)

 大曲高校書道部は9月14日、J2ブラウブリッツ秋田のクラブ創立15周年をお祝いし、その節目を記念して「ブラウブリッツパークステージ」と「ハーフタイム」に特別な書道パフォーマンスを披露しました。これまでの歩みを振り返りつつ未来へと続く新たな一歩を刻むため、部員たちは心を一つにして力強い作品を創り上げました。地域の皆様への感謝の気持ちを込め、伝統と革新が調和した書を通じて、これからも大曲高校の誇りを胸に、さらなる高みを目指してまいります。試合は1対0で節目の試合を勝利で飾りました。

▲ハーフタイムでの演技

▲パークステージでの演技




2024年9月13日金曜日

白岩小学校創立150周年記念・閉校記念行事

 大曲高校書道部は116回目の開校校記念日である9月12日に、仙北市の白岩小学校創立150周年記念行事に参加しました。長い歴史を待つ白岩小学校は、今年で惜しまれながらも閉校を迎えます。その記念すべき年に全校児童41名とともに2文字ずつ書き連ね、巨大な作品を完成させました。児童たちの思いが込められた一筆一筆が織りなすこの作品は、白岩小学校の長い歴史とその輝かしい瞬間を象徴し、未来へと受け継がれる感動の一幕となりました。 

ABS「ニュースエブリィ」の見逃し配信はこちらです。

▲小学生と一緒に


▲行くぞ~、おお~

▲熱心な小学生


2024年9月12日木曜日

116回目の創立記念日を迎えて

 秋田県立大曲高等学校は、明治41年9月12日に産声を上げた。その日から今日に至るまで、幾度の激動の波を受けながらも、揺るぎない意志と誇りを持ち続けてきた。明治の文明開化、大正の大正デモクラシー、昭和の戦火と復興、そして平成の変革の嵐。それぞれの時代はこの校舎に風雨をもたらし、試練を投げかけてきた。だが、大曲高校は、そのたびに新たな知恵と力で立ち上がり、生徒たちは未来への希望を胸に刻んできたのだ。

 幾千の若者たちがこの学び舎から巣立ち、それぞれの時代を切り拓くために立ち上がった。困難に立ち向かうたび、その背中には大曲高校の教えと誇りがあった。百年以上の歴史を背負い、今もなお未来に向かって走り続けるこの場所は、過去の栄光だけでなく、次の世代へと希望の灯を受け継ぐ舞台である。

 激動の時代を超えて輝き続ける大曲高校。その歴史は、ただの時間の積み重ねではなく、無数の挑戦と克服、そして夢と情熱の証である。この学び舎の中で育まれた力は、今も変わらず、新たな時代への扉を力強く押し開ける。百十有余年の歩みが示すのは、「乗り越え、挑み続ける」その精神だ。未来へと続くこの道の先には、また新たな歴史が待っている。

写真上:玄関に掲示したお祝いのメッセージ。「無尽」、下:JR大曲駅に展示している書道部の作品。




2024年9月4日水曜日

蘭亭序全訳

 永和九年、歳は癸丑(牛年)、暮春の初めに会稽山陰の蘭亭で、修禊の行事を行いました。多くの賢人たちが集まり、年齢を問わず皆が一堂に会しました。ここには高い山々と険しい山があり、青々とした森と細い竹が生い茂っています。また、清流が激しく流れ周囲を映し出し、流觞曲水として利用されています。座席が並べられその横に座って楽しむのです。たとえ音楽がなくても、一杯の酒と一首の詩で、十分に幽かな情緒を楽しむことができます。


 この日、天気は晴れ渡り空気は清らかで、春の風が心地よく吹きました。仰いで宇宙の広大さを見つめ、俯いて自然界の多様さを観察しました。そのため、視覚と聴覚の楽しみを存分に味わい、心から楽しむことができました。


 人々の関わりは一生のうちで時には心の内で考え合い、また時には身体を超えて自由に放浪することもあります。たとえ趣向や住まいが異なり静と騒がしくても、出会いに喜び自己満足を感じると、老いることも知らず時間が過ぎるのも気づかないことがあります。しかし、時が経ち疲れを感じると、感情は事物と共に移り変わります。以前の喜びが今はただの過去の痕跡となり、それに心を奪われることを避けられません。ましてや人生の長さや短さは変化に従い、結局は終わりを迎えるのです。古人も言いました。「死生もまた大事である。」それを思うと、痛ましいことです。


 過去の人々の感慨を見れば私も同じように感じ、文を読みながらしみじみとした思いを抱かずにはいられません。死生を虚しいものと知り、また若い者と長寿の者を無意味と感じることは理解しています。後の人々が今を見れば、今の私たちのように感じることでしょう。悲しいことです。だから、時の人々を列挙しその述べたことを記録し、たとえ時代が異なってもその心の動きは一つであると感じています。後の人々もまた、この文章を読んで何らかの感慨を持つことでしょう。(竹村天祐/訳)

2024年9月1日日曜日

能登復興応援書道パフォーマンス

  大曲高校書道部は、「大曲の花火」の余韻がまだ残る9月1日イオンモール大曲で、「~思いよ届け!がんばろう能登~」をテーマに『能登復興応援書道パフォーマンス』のイベントを開催しました。角館高校書道部と大仙市内の書道教室「千葉書院」に通う小学生も参加し、私たちは2回の演技に心を込めてパフォーマンスを披露しました。

 角館高校書道部と千葉書院に通う小学生も参加したので、会場は多くの観客で賑わいました。私たちは2回の演技にそれぞれ心を込め、筆を走らせるたびに会場全体が一体となって応援の声を送ってくれました。力強い文字と繊細な筆さばきが織りなすパフォーマンスは、会場に感動を呼び起こし、能登への想いが伝わるよう全員で精一杯演じました。

▲小学生と一緒に

▲行くぞ~、おお~

▲立てて布に書いてみた