2024年4月17日水曜日

知らなかった

 今年から書道部の顧問になった同僚の先生は、もともと私とは師承が同じで中学校と高校の後輩の書道作家です。しかし、書道教員の募集がないときの採用なので、採用された教科は国語科です。そのため、「書道もできる国語の先生」です。

 その先生が大きな作品を書くというので、自分で作品のサイズに合う大きい印を彫ろうと印材を買っていました。言葉の端々に「彫ってアピール」を感じましたが、私は自分がへたっぴだと自覚しているのでスルーしていました。しかし、自宅のアトリエで以前買っていた随分よさげな石がひょとっと出現し、突然創作意欲が湧いてきて印を彫ることにしました。

 字を調べて印稿を作り布字してはやり直しをして、鏡に映すまでたどり着きました。一辺が5㎝の印なので小さな鏡ではよく見えなかったので、タブレットで写真を撮りそれを鏡文字に加工しました。

 知りませんでした、いい印材がこんなに彫りやすいなんて。いつも部員用の印を作るときには実習用印の安価な印材でしたので、印材がいいとまるで自分がとてつもなくうまくなったようでした。完成した印は自分が見てもへたっぴでしたが、それでも私史上最高傑作でした。

▲自分史上最高傑作


2024年4月7日日曜日

本気?狂気?遊気?

  先日、音大生達が本気でJ-POPを歌っている動画を見つけました。普段クラシックを中心に研究している人たちが、その知識と技術を生かしてI-POPを、しかも一生懸命演奏している姿はなかなか興味深いくありました。

 それに触発されて普段展覧会作品を書くような感じで、日常の書を書いてみました。新学期になって各教科では進度表を作りますが、そのファイルの表紙を隷書で書きました。各教科でそれぞれ書き分け、本気で書いたというよりも存分に遊んだという書き方ですね。

 歓迎会の横看板は乙瑛碑を臨書した楊峴というイメージです。あくまでもイメージですけど。新任の先生方の席札は王鐸を臨書した顔真卿風に書きました。あ、あくまでもイメージですけど。

 同窓会の祝詞は目立つように漢字をどど~んと書きました。

▲進度表の表紙

▲あくまでもイメージは
▲祝詞