2020年4月28日火曜日

寝ない亀が一番早いのだ

小学生の頃からこの書友の雑誌で書写のお稽古をしてきた皆さんへ。

新しい世界への挑戦

 長い間書道塾で書写のお稽古をしてきて、中学生で10段まで上り詰めた人はたくさんいると思います。そして、今までに色々な展覧会に出品して、素晴らしい賞を受賞した人もたくさんいると思います。それは大変に素晴らしいことです。

 でも、いつまでもその上にいてはいけません。それはそれです。いつまでも過去の栄光に縋り付いては成長はありません。上にも書いているように、書写と書道は別物です。過去の栄光はいったん置いといて、新しい気持ちで書道と向き合ってください。

次世代の指導者への期待

 皆さんはもともと基本的な技術が身についているので貪欲に新しい世界に挑戦しると、今まで見たこともないような書道の世界でさらに表現の可能性が無限に広がります。さらに、大学には書道科があってさらに専門的に書道を学ぶことができ、表現の幅も進路選択の幅も広がります。そして、これからの秋田県書道界や我が国の書道界をリードしてください。

 そして、昔から「書は人なり」と言われます。人間力の向上が作品のレベルを上げます。普段の生活=書道の稽古です。人生においてズルせず誠実に生きれば、作品にもそれが現れます。


高校から書道と取り組む皆さんへ。

心配無用

 よくぞ新しい世界へ飛び込んでくれました。ものすごく勇気が必要だったでしょう!その勇気はとてもスゴいと思います。しかし、思い切って新しい世界に飛び込んだはいいが、周りのお友達や先輩はみんな見るからに作品は上手なので、「書道なんてやらなければよかったカナ」と心配しているかもしれませんね。

 でも、何も心配することはありません。高校生の感受性と吸収力はとても素晴らしく、あっという間にみんなに追いつきます。保証します。だから、いじけたり卑下したりせず、焦らずに地道にお稽古していきましょうね。寝ない亀は早いのだから。

継続する力

 昔から「好きこそものの上手なれ」と言います。好きなことはいくらでも続けられるし、お稽古も苦ではありません。月並みですが、自分の「可能性」と書道を選んだ「先見性」を信じお稽古してください。「継続は力なり」という言葉があります。継続することでそのものの力量は高まります。そして、「継続する」という力も身につきます。高校生から始めた書道をこれから一生続けていってください。

 そして、昔から「書は人なり」と言われます。人間力の向上が作品のレベルを上げます。普段の生活=書道の稽古です。人生においてズルせず誠実に生きれば、作品にもそれが現れます。

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