2017年5月22日月曜日
2017年5月12日金曜日
九成宮醴泉銘の横画
紙が黒いのはなぜ
この写真をみて「?」と思いませんでしたか。
普通紙は白くて、墨で書いた文字は黒くありませんか。なぜ、これは白黒反転しているのでしょうか。黒い紙に白い墨で書いたから?
これは拓本(たくほん)という方法で、石碑の字を写し取ったものです。石碑に紙を貼りその彫っている文字部分にしっかりと紙が食い込むように、上からブラシで打ち込みます。そこへ墨をつけた布で墨を打ち込みます。コインの上に紙をおいて鉛筆でなぞると、その模様を写し取ることができます。それと同じです。拓本は基本的に実物大なので、これを見やすく何文字かごとに切って本に仕立てたものもあります。
九成宮醴泉銘
これが今月の書友の課題である「九成宮醴泉銘」です。「きゅうせいきゅうれいせんのめい」と読みます。教科書などのふりがなには「の」が入っていませんが、一般的には「きゅうせいきゅうれいせん"の”めい」と読み、略して「きゅうせいきゅう」といいます。中国の唐(とう)時代に、欧陽詢(おうようじゅん)が書きました。
この写真を見て「このように書いてみたい」と思いませんか。どのように書いたらこのようにかけるのでしょうか。その表現原理を見いだすためにするのが臨書です。
まず、よく観察をします。次にこれを手本にして半紙に4字書いてみます。これを臨書といいます。また、かいたその半紙の作品も臨書といいます。
知っておきたい書道用語
高校で書道を学習するときに、「知っておきたい書道用語」があります。その中でも特に重要なのが次の3つです。
古典(こてん) 古人が書いた優れた筆跡。
臨書(りんしょ) 古典を手本として習うこと。また、その作品。
創作(そうさく) 自らの創意工夫による表現
◆古典
みなさんは古典というと「源氏物語」や「枕草子」などを思い浮かべると思います。書道でいう「古典」は「古人が書いた優れた筆跡」のことです。古典と呼ぶには二つの条件があり、①今の人ではなく古人が書いたもの②その筆跡が優れていることです。
◆臨書
その古典を手本として習うことを臨書といい、書いたその作品も臨書といいます。これからの書道での学習の基本です。
◆創作
書道の究極的な目標です。自分の書風を確立していきます。
古典(こてん) 古人が書いた優れた筆跡。
臨書(りんしょ) 古典を手本として習うこと。また、その作品。
創作(そうさく) 自らの創意工夫による表現
◆古典
みなさんは古典というと「源氏物語」や「枕草子」などを思い浮かべると思います。書道でいう「古典」は「古人が書いた優れた筆跡」のことです。古典と呼ぶには二つの条件があり、①今の人ではなく古人が書いたもの②その筆跡が優れていることです。
◆臨書
その古典を手本として習うことを臨書といい、書いたその作品も臨書といいます。これからの書道での学習の基本です。
◆創作
書道の究極的な目標です。自分の書風を確立していきます。
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