第19回秋田県高等学校芸術科教員発表会「美術・書道展覧会」
令和2年12月10日から13日まで、秋田市アトリオン第1展示室で秋田県の高校で美術と書道を担当している教員の作品展が開かれています。私は3点出品しています。
令和2年12月10日から13日まで、秋田市アトリオン第1展示室で秋田県の高校で美術と書道を担当している教員の作品展が開かれています。私は3点出品しています。
来週の木曜日から、秋田市アトリオンで芸術科教員発表会「美術・書道展」が開かれます。それに出品する作品を書きました。書道部部員の作品に押すために私が彫った、部員の自用印を出品すことにしました。タイトルは「書道部だヨ!全印集合」です。
1時間近くかけて印を押して、そして最後の1顆。少しシャレて横向きに押してみました。このセンス、わかるかな~。
違います、油断していました、最後ということで。いつもは押す直前に印の方向を確認しますが、「これで最後」と注意が散漫になり“うっかり”それをやりませんでした。その結果、こうなりました。
気持ちが遠くに行ってしまい、もう一度最初からやり直す気力はありませんでした。しかし、気をとりなおし見直すと「みんなお行儀良く押されている印の中で、一つだけ横向きでシャレているかも」と見えるようになりました。それで「へば、これで」となりましたとさ。
一般漢字半紙段位課題「十七帖の断筆について」
学習用「三井本」十七帖
□断筆とは何か
断筆(だんぴつ)とは三井本にある用筆法で、画の転折部分でいったん筆を離し、そこよりわずかに位置を移して筆を入れ直し次の画を書く書き方を言います。
王羲之の十七帖の真跡はすでになく、今日残っていて書として優れ拓本として良好なものに「 三井本」、「上野本」と呼ばれているものがあります。同じ十七帖でも「三井本」と「上野本」の両者を比べてみると書風が異なり、文字の形なども違いがあります。
断筆は真跡にはなかったと思われます。断筆は『 十七帖』を学ぶ人のために運筆の様子がよくわかるようにと手を加えて石に彫り直したと考えられています。
◇原文
断雲一片洞庭帆 断雲一片洞庭(どうてい)の帆(はん)
玉破鱸魚金破柑 玉(ぎょく)は鱸魚(ろぎょ)を破(やぶ)り金は柑(かん)を破る
好作新詩継桑薴 好(よ)し新詩(しんし)を作りて桑薴(そうちょ)を継ぎ
垂虹秋色満東南 垂虹(すいこう)の秋色 東南に満つ
泛泛五湖霜気清 泛泛(はんはん)たる五湖 霜気(そうき)清く
漫漫不弁水天形 漫漫として弁ぜず水天の形
何須織女支機石 何ぞ須(もち)いん織女の支機石(しきせき)
且戯常娥称客星 且(いさ)さか常娥(じょうが)に戯れて客星(かくせい)と称せん
時為湖州之行 時に湖州の行を為す
◇通釈(あきた弁ばーじょん)
洞庭湖さある 白い帆みでった ちぎれだ雲
鱸魚(すずき)の刺身だば 玉を割ったみでったども、柑は金割ったみでったぐきれーだ
へば、あだらしく詩つぐったら 機織りの仕事続けるべ
この垂虹亭さは 江南の秋が えっぺあるど
ぱんぱんじぐ 水ある五胡さ、霜の降るみでったぐ さび〜
へっへど ひれー水だば、空ど区別でげね
なして よんだべ、織女の機織りさ 使ったって言われでらった支機石が
しばらぐ天の川で嫦娥(月)と遊んでで客星って言うべ
秋田書道展が開催中です。4日まで、秋田市アトリオンです。私はエラそーに無鑑査会員で出品しています。タイトルは「決意 本気モード全開の書道ガールズへ」です。「私たちは諦めない 想いの華よ紙に咲け」と書いています。
芸術科書道の授業でICT化進行中デス。1年生の授業では篆刻が終わって、行書の学習へと進んでいます。行書の学習では蘭亭序の鑑賞と臨書から始めています。
▲リングライト導入
書道パフォーマンスの練習は普段書道室でしています。天井の高さの制限があるので、作品を立てて出来上がりを見ることができません。練習の成果を写真にとりますが、斜めからだし一度に全体が入りきりません。
先週の木曜日、校内放送による2学期始業式、からの実力テスト2日間、からの土曜日は模試、からの月例競書雑誌の〆切という過酷な日程を消化している部員たち。模試終了後に清書と取り組んで、部員が帰ってからが私の時間。
8月4日からはなびアムで「市内高校作品展」が開催され、若いエネルギーが満載です。大曲高校書道部は縦2m横9mの巨大作品をはじめ60点を出品しています。どうぞご笑覧ください。
この4連休、書道部は休みなしでフル活動。明日の午後は体育館が半分空いていたので、部員総出で来月から”はなびアム”で展示する巨大作品を書きます。紙の大きさは縦2m、横9mの超ビックサイズ。